SVAHA
グナ(Guna) गुण
サンスクリット語でグナとは、「性質」と訳される。
またグナはロープの意であり、グナというロープによって物質的な現象性質に私たちは縛られているとも考えられます。
3つのグナで構成されるグナは、それぞれ
Sattva (サットヴァ|純粋性、徳性)
Rajas(ラジャス|激性)
Tamas(タマス「無知性)
と呼ばれます。
タマスは無知性とも言われることから、"本当のことが見えない" 状態を表すこともあります。
ヨガスートラにも記される有名な話(要約ver.)。
『ある晩、ある人が暗がりのなかに何かを見つけてこう叫びました。
「蛇だ!!」
それを聞いたまたある人が駆けつけて蛇を見つけようと光を灯すと、そこにあったのはただのロープでした。』
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ここからわかるのは、本当のことが見えないというのは恐怖を招くということです。
最初から蛇でなくロープだとわかっていたら?
恐怖に慄くことはなかったでしょう。
この世に生きている限り、私たちはこのグナの影響を常に受けています。
なぜ聖地に行けというのか、なぜ聖人に会いに行けというのか、
彼らの近くに行け、彼らと交際しろというのか。
そこはクリアなサットヴァグナによって支配されているからです。
(かく言う私は頭ではわかっているがなかなかDoできない)
どうしたら悟れますか?とある人が聞くと師匠はこう答えたそうです。
「お前の周りに5人悟った人がいればお前も悟れる」、と。
普通であれば悟りたい本人が修練する必要があると考えるのが自然ですが、
自分は何もしなくても悟った人が周りに5人いれば悟れるというのです。
これはグナの特徴を示していると考えます。
グナは互いを引っ張り合います。
サットヴァ以上の質の人が周りいると、自然と自分までもその質になりゆくのです。
これがいわゆる「類は友を呼ぶ」なのでしょうか・・・。

